★入院生活22日目 満月前後の学会問題 33w2d

主任教授を筆頭に産科医の先生たちは

この界隈で開催中の産婦人科学会に出払っている。

よってこの期間中は外来診察も人数を絞り

人手が少ない。

土日にかかるわけでもなく

平日3日間も続けて開催するとはね。

入院妊婦たちの中では

「この時期に陣痛きてほしくないわー。

だって当直でいるのって

どーせ新人ばっかでしょー。怖いわ。。」

とこんな会話も聞こえてくる。

確かに。NICUがあるとはいえ

こんな時期にお産は心配だな。。と私も同感。

こちらの都合で申し訳ないけど

今はみんな忙しい時期だから、

どうか持ちこたえてね！！と

お風呂でお腹のケンシロウにそう語りかけた。

またまた引き合いに出してしまうが、

ドラマ「コウノドリ」では

医師という身分を隠して

妙な白髪のカツラで変装した綾野剛が

もう一つの顔である

ベイビーという天才ピアニストと扮して演奏中、

そこは如何にもドラマらしく

オンコール〈緊急連絡〉が入り病院に引き返していく。

このドキドキ感。

視聴者を掴むために必要な演出なのだろう。

はい。現実はどうかというと、

ナースステーションの待機部屋から聞こえてきたのは、４月らしく新人スタッフや異動者の歓送迎会を

どこでやるかという話。

教授が懇意にしている

近隣ホテルの宴会場が無難じゃないか。

しかし教授が来れなそうなら

そこらへんの焼き鳥居酒屋でいいんじゃないかと。

そこらの中堅サラリーマンと

話していることは同じだ。

『あ、時間になりましたー。

歓送迎会の件はいったん各自食べログで調べるとして、みなさんそろそろ手術はじめますかー』だと

見どころも何もあったもんじゃない。

こちらの先生方も

目と鼻の先のホテルで開催中の学会なら

ドラマの綾野剛みたく

オンコールです！と全力疾走で 

戻ればいいんじゃないの？とか。

ちょっとはドラマのような展開を

繰り広げてみてほしいもんだわと

一視聴者の雑感(￣▽￣)