aoibananaのブログ

2児かーさんの徒然ブログ。第二子妊娠中に切迫早産となり管理入院→出産→絶賛育児休業中。育児、旅行、美味しいごはんなどを忘備録としてぼちぼちと。

★入院生活37日目 ハイリスク妊婦さんを見守る会 35w4d

ゴールデンウィークはスタートした。
前日の雨からうって変わり
清々しい晴天である。
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そのウキウキ感とは裏腹に
数日前の日記でも触れたが、
連日 同室のハイリスク妊婦さんは
予断を許さない状況が続いている。

今日も看護師さんが 
ハイリスク妊婦さんのところへ
オペでの輸血用に貯蔵する
自己血を採血しにやってきた。
今日は足の血管から採血すると言っている。

はい。キツく縛りますよ〜〜
アルコール綿、大丈夫ですか〜〜
はい。ちょっとチクっとしますよ〜

。。。。。。

はーい。お疲れさまでした。
ご気分悪くないですかーー。


自身の時もそうだが、
点滴のさしかえ、採血が続いたので 
耳にタコが出来るほど聞いたこのやりとり。
モノマネができるわ(笑)

しかしやっぱり自分でなくても
ちょっとチクっとしますよ〜〜
の後の沈黙ではカーテン越しであれ、
つい眉間にシワが寄ってしまう。。。

特に今日は若手看護師だったのか
再びやってきて、

「すみません。。。
静脈からとってしまってました。。。
もう一度取らせていただいてもいいですか。
ほんとすみません。。。」と詫びている。
文句も言わずにハイリスク妊婦さんは耐えている。
涙ぐましい。。。T_T

もーう!!
そうでなくとも
合わない点滴を毎日流して
身体中に発疹がでている彼女の腕を見ただろうか。
その合間に採血して、
下からは出血までしてしまってるのだ。
ムダに出来るような血は
1ミリ足りともあるわけないだろうがー。
この病院で一番採血が上手な看護師
呼んで来ーーい!!

と私の心の声。
横からおせっかいながらも
物申したい衝動に駆られたのは
私だけではなかったらしい。

トイレで会った同室妊婦さんも、
「この時期だからってさハイリスク妊婦さんに
新人付けるのとかあり得ないよね。
自分の腕で100回練習してから出直してこいって感じ」
と言っていた。

同室妊婦同士、いつの間にか
 「ハイリスク妊婦さんを見守る会」
みたいな支援団体の気持ちになりつつある。


そして今日もちょくちょくNO.2漢方先生が
ハイリスク妊婦さんのところへやってきている。

「5/6にNICUICUの枠とりました。
全治胎盤はさらに癒着胎盤も合併しています。
子宮は全摘出するしか母体の安全は保障できません。腸閉塞となっている部分も場所や長さによっては最悪の場合切除する可能性もあります。これは開いてみないことには現時点では何とも言えません。」と続けた。

3人目の妊娠であり
40歳を過ぎている高齢出産であることから
今後の再発や転移などのリスクを考え
子宮全摘出にサインをしたそうだ。

もう毎日この張り詰めた状況は
精神的にも参っているだろう。
母体も子宮もどうかこれにてお役御免で
役割を果たして労ってあげてほしい。。。

ナースステーションを通りかかると
看護師さんたちの話が聞こえてきた。
今回のハイリスク妊婦さんは
産科病棟としてと過去稀にみる
ハイリスクぶりだという。

入院生活始まったばかりの頃は
古株妊婦の呑気な会話やマダムの奇行ぶりが
ホットトピックスだったが、

今や、
「高齢出産ハイリスク妊娠に於ける高度医療最前線。」
ここで起きていることは
ノンフィクションのドキュメンタリーだ。
主治医からの説明を我々取材班。。。でなくて(笑)
同室妊婦も固唾をのんで聞く。

この緊迫感よ。
コウノドリのドラマが胎教にいいとか悪いとか
自身でチャンネルを変えるのは出来たが、
ここにいるかぎりはチャンネルはそのまま。

5/6 手術室に向かっていく
ハイリスク妊婦さんを見送ることはできないが
社交辞令でもなんでもなく
どうか母子ともに ご無事であってほしい。
と切に願うばかりだ。