aoibananaのブログ

2児かーさんの徒然ブログ。第二子妊娠中に切迫早産となり管理入院→出産→絶賛育児休業中。育児、旅行、美味しいごはんなどを忘備録としてぼちぼちと。

★入院生活30日目 息子のお誕生日 34w3d

4/22は息子3歳のお誕生日だ。

思いもよらぬ入院生活となったため
当日は家族揃ってお祝いできずに
今年は息子に寂しい思いをさせてしまうなぁと
ひっかかっていた。

しかしこちらの状況は
点滴から内服薬に切り替わったばかり。
はりかえしから陣痛に繋がる可能性が高い。
山越えの真っ只中だ。

点滴のテンちゃん生活でなく
内服薬のテンさんであれば

マダムのお花見騒動や
他の妊婦さんでも上の子の入学式に出席するなど
数時間の外出許可をもらったりしている人もいるそうだ。

しかしこのはりかえし危険期間に
何かあったらと思うと 
家族みんなの協力のもと
ここまで成長を繋いでこれたことに対して
あまりに軽率な行動だった。
とここまで来て後悔したくないT_T

行動範囲に制限のない
元気な妊婦さんや産婦さんが
下の売店でフラペチーノ、アイス、などなど
季節商品を買い込んでくる誘惑もあったりするが
ここで屈するものか(笑)

。。。とお誕生日の話から
食べ物の誘惑の話に大きく逸れたが(;^_^A

大事なことは日付に拘ることではない。
相手を想い、何かをしたいという気持ちだ。

その気持ちがあればいつだってその日が
最良の日だということ。

普段からそういう場に直面したときには
日にちに拘らず最良の日を過ごしてきた。
 
アタマでは解っているのに。
あれも出来ないこれも出来ないと
自分の不自由さに嫌気が刺すこともある。

そんな折に 夫の姉弟が家に集まり
ケーキを囲んで息子のお誕生日を
お祝いをしてくれたそうだ。

平日の仕事帰り。しかもお天気は雨。
甥っ子を可愛がってくれること、
その気持ちがただただありがたくて嬉しかった。

息子も 寂しい想いをせずに
楽しそうなお誕生日を過ごしたのだなぁと
写真や動画をみていたら
消灯時間を過ぎても泣けてきて
鼻炎のふりをして過ごした誕生の夜。

つづく

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★入院生活29日目 退院日とGWの過ごし方 34w2d

春風亭昇太先生が決めた退院の日は5/2

当初は5/6という話であったが
分娩予約をしている産院を受診する前に
こちらの大学病院の外来受診をして
診断書と紹介状を持参する必要があるのだと
NO.2の漢方先生が言った。

5/2退院、
5/6に外来受診、
5/7は分娩予約している産院の外来受診へ。

連休中の中日は全て病院にかかるという
おそらくまたとないであろう
我が家のゴールデンウィークの予定が決定した。

この期間、夫も子供も遠出のレジャーには出掛けられず家の付近でスタンバイ。

なんだかせっかくの連休なのに 
申し訳ないねぇ。。。(;^_^A と夫に話したが

例年、大型連休は何処に行っても混んでるから
わざわざ遠出もしないしね〜と返答があった。

旗日お決まり 首都圏高速道路の渋滞情報を 
用もないのに聞いては
「やれやれ。連休中こそ近場にいて正解だね」
と 高みの見物をする家族で
本当に良かったと思う。
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息子も幸い、戦隊モノのヒーローショーより
近所のスーパーのマグロ解体ショーの方が
喜んでくれているので
母としてはありがたい限りである。

そんなわけで退院まであと約2週間
ふんばらず。動かず。辛抱辛抱。

ちなみに昨年は引越しで
ダンボールまみれの落ち着かない
 
本来もっとも過ごしやすいはずの季節。
来年こそはテラスで鯉のぼりがそよぐのを
家族4人でのんびり眺めて過ごしたいものだ。

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★入院生活28日目 感慨深いテンちゃんとのお別れ 34w1d

点滴生活最終日。
いつも隣にいたテンちゃんとの生活も終わりを告げる。

入院初日からこの28日間。
誰かがお見舞いにきてくれているときも
なかなか寝付けずに1人でぼーっとしていたときも
傍らで静かに私のお腹のハリを抑えつづけてくれていた。 

痛みもあった。
最後の方は毎日差し替えの
落ち着かない日々で涙もでた。

けれど入院当初、
30週2日では1640gと
お外に出るにはまだまだ小さすぎる命を
34週0日 2367gまで私のお腹の中で育ててくれた。 

ありがとう。点滴のテンちゃん。

抜針をして大役を果たしたテンちゃんにお礼を言って
お別れをした。
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34週では肺が完成し自発呼吸が出来るという。
もう保育器に入らずとも大丈夫だよ。
お腹の子にそんな言葉をかけられる喜び。

入院した日、ひとつの目標としてきた34週。
 
次なる目標は36週。
以前通院していた病院へ。
そして一日でもお家に帰れたらいいな。

これからは点滴のテンちゃんではなく、
内服薬のテンさんを1日4回内服しながら
ひきつづきお腹の子を1日でも長く育てていく。

まずは目前に控える34週3日の4/22
奇しくも息子のお誕生日。そして満月だ。

そしてゴールデンウィークの真ん中、
35週6日 5/2には一時退院も決まった。

息子と夫で生活をするあの家に1日でも帰り、
家族みんなでお腹の子をお迎えする時間を
プレゼントしてくれたと受け取って
まずはその日を目指して頑張ろう。

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★入院生活27日目 月曜日に訪れた希望 34w0d

極力、長時間の着座は避けてシャワーも我慢。
自分で安静強化週間と決めてから
初の月曜日診察の日。

経管長が2.5センチまで伸びていた。

昨日で33週が終了となるため
毎日の洗浄も終わった。

毎朝 自己流呼吸法で汗だくだったけど
堪えたなぁ。。
 
明日からは月木のみの診察となる。
これだけでも毎朝の緊迫感から解放され
嬉しいことだ。

毎日の診察がなくなるので、
今後の点滴→内服への切り替えは
どんな塩梅で進んでいくのか
先生にしっかり聞いてみなければと思っていた。

診察を終えて身支度中に
カーテンの向こうの先生から

「継続的な張りは今まで見受けられないから
内服に切り替えようか?!」と天の声。

え???先生いまなんと。。。

この点滴の濃度からいきなり抜くのって
だ、だいじょうぶ(゚o゚;;?と
昨晩までは点滴差し替えが続いて
落ち込み気味だったのに
今度はいきなりの抜針に不安がよぎった。

「まぁ、昨日点滴差し替えたばかりなら
木曜まで持つのか。。。
じゃあまずは20→10へ最低濃度におとして 
様子みてみましょうか。
木曜の診察まで経管長2センチを切ってなければ
抜針、内服薬は1日4回。安静キープね!!」

とエールを送られ、
俄然 目の前が明るくなり希望が見えてきた。

仮に木曜までいまの点滴が保たなかった場合、
残りの日数分でも差し替えるのかを続けて質問。

「濃度を下げて今日一日はりかえしがなければ内服薬と効果変わらないから明日以降は抜針でいいよ。
私が居なかった場合、○○医師がそう言ってたと看護師さんに言ってくれていいからね。」 

としっかりこちらの不安を取り除く
担当医として責任ある発言をしてくれた。
いいね!筋が通ってる男!!
そういう先生好きだわ(笑)

見た目は春風亭昇太だけど、
そんな先生に好感を覚えた日だった。

チャッチャチャ チャラリラ〜チャッチャ〜♫


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★入院生活26日目 地雷を撒き散らすお喋り看護師33w6d

ハイリスク妊婦さんと同室になった日。
夜勤はポカホンタス似の看護師さん登場。

まずは二つ隣のベットの妊婦さんに、
「○○さん!今日で34週! おめでとうございます!
もう肺も完成してここからはぐーんとリスクも下がり
自発呼吸ができる子が大半なので
NICUに入る赤ちゃんも少ないですよ。」と励ます。

お次はお隣の妊婦さんに

「いつ出血するか不安ですよね。
でももう35週だから今帝王切開したとしても
もう赤ちゃんの体温調節機能は出来上がってるから
大丈夫!医療現場にいると25.26週とか
もっともっと小さな赤ちゃんを診てるけど
もう安心です」と励ます。

そして私のところに来た時は

「明日で念願の34週ですねー!
入院長かったから窓際に移れてよかったですねー!
やっぱり外の景色が見れるだけでも
気分が違いますよねー!!」と励ます(笑)

点滴テンちゃんを引き連れていたら
コンセントを抜くたびに音は鳴るし、
夜中の点滅と引き連れてあるく音で
トイレに行くのも無音というわけにいかず
逆に廊下側でもいいのかもしれないとも
思いはじめていたので、

窓際に移りたいと
1度も希望を申したことはないのだが、、、

「廊下側はどんより暗くて
気分まで暗くなってしまうわぁ。」
と私がまるで切望していたように
周りの窓際ではない妊婦さんには
聞こえてしまうのではないだろうか。。。(;^_^A

人の受け取り方は様々だ。

別の日、大久保さんが点滴抜針した。
退院までの入院生活中、上の子のために
手作り絵本の作成に励んでいた。

それをお喋り看護師と

「お子さん、喜んでくれるといいですね」
と和やかに話をしている。

別になんの嫌味もない
看護師と患者の普通の会話だ。

しかしそこは個室じゃない。
オブザーバーがいるというのが厄介なのだ。

かく言う私もオブザーバー。
利き手の血管が連日の点滴差し替えで腫れて
お箸を持つのも辛かった日だ。

自分の子どもが来週お誕生日を迎えるのに
Amazonで注文して
家族に持ってきてもらったお誕生日絵本のカードにすら
満足に字を書けない自分にガッカリした。

有り余る時間は草書の練習に励もうと
入院当初買ったテキスト。
草書は疎か、普段の字よりも汚い字しか書けない自分に自己嫌悪に陥りそうだった。

ここにいるとそういう落ち込みがちな日もある。

大久保さんはお子さんを想い、絵本を作っている。
誰に迷惑を掛けているわけでもない。

患者さんとの距離を縮めるように 
お喋り看護師が至る所でばら撒く地雷。

毎日色んな患者を相手にしていると
そんなことはいちいち気にしていられないのかもしれない。。。

一人一人抱えた状況は違うわけで
気にしないようにしよう。と思っていても
そうもポジティブに受け取れないのが
大部屋生活の一長一短なところだ。

きっと同室となったハイリスク妊婦さんは
まだ27週なのに、いつまた出血するかわからない。
お産のこと、お腹の子のこと、自身の身体のこと。
不安でいっぱいだろう。

私に退院の日が近づいてきても
せめて自分が地雷を落とさぬように。

この集団生活の空間では
自身の嬉しいことや誰かに話したいことは
この部屋の外で。そしてこちらのブログで。
忍びながら過ごしていこうと思うのだった。

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★入院活25日目 ハイリスク妊婦さんとご主人 33w5d

最近同室の廊下側に
ハイリスク妊婦さんが引っ越ししてきた。

現在 27週 
持病で腸閉塞も患いながらの前置胎盤
妊婦に処方可能なお薬に
アレルギー反応がことごとく出て
過去に2箇所 転院した後こちらに管理入院。

先日トイレで大量出血。
もうこれは誰もが生まれてしまうのではないかと思い、看護師さんは産後の方へ渡す退院セットを早々ベッドに置きにきてしまったそうだ。

そこから最も強い張り止めの点滴を
ダブルで流して持ちこたえ、
強い副作用による吐き気と痒みで声も辛そうだ。
さらには帝王切開によるオペを控えているが
次 出血した場合、
母体もお腹の子も危ないと言われているため
そうなる前に帝王切開を行うという。 

しかしまだ27週。
後遺症など心配は尽きない週数のため
主治医は少しでもお腹の中で育たせてあげたい。
しかしいつ子宮が悲鳴をあげるかわからない。
と橋渡りな状況だ。

オペ中の大量出血に備えて、
自己血を戻せるように4日に1度 
輸血用の血を採取して血を貯めている。

点滴以外にも採血もあり
看護師さんの往来が多い。

そんな先生の話がカーテン越しから聞こえてきて、
その緊迫した雰囲気に
張らなくてもいい私のお腹も張ってくる。

お風呂に入れないとか
ペッドボトルのキャップが開けずらいとか
彼女に比べたら私の悩みなんぞ
どうでもいい話だ。頭が下がる。

夜にご主人が来るのを待ち
主治医が再び説明するという。

ご主人登場。なんとびっくり。
サンコンさん風のご主人。
ハイリスク妊婦さんの名前に
カタカナがたくさん入っていることに納得。

先生登場。もう一度説明。
すかさずサンコンさん風ご主人。
「明日切ルノ?イツ切ルノ?休ミノ日ハ
休ミデショ?土曜日ヤスミデショ?
ナンニチナンヨウビ?」

先生
「1日でもお腹の中で長くもたせたいので
ゴールデンウィーク連休の半ばの平日が
現段階ではいいと判断している。。。が、
それまでに母体側の状況、 
スタッフの人員体制など万全を期すように
そういったことも考慮したい。
明日になるかもしれないし
明後日かもしれない。。。」
と必ず付け加える。

日本人特有の曖昧なニュアンスに

「ジャア明日?明後日?ドヨウビ?
ワタシハ 次イツ来タライイノ?」と
明確な回答を求める。平行線だ。  

話の内容は非常に緊迫した状況ではあるが
この意図を汲んでくれというのは
とても難しいことなんだろう。。。

これ以上話しても埒があかないと思った先生、
「とりあえず明日また来てください」と降参。
 
サンコンさん風ご主人
「ワカリマシタ。マタ明日ネ」
と言ってスッキリして帰っていった。f:id:misuzu0301:20160427194329j:image


★入院生活24日目 手の届くゴールを一歩ずつ 33w4d

お腹の中での1日を
保育器で成長させるには4日かかるという。
それだけ 正産期までの胎内での1日1日は
とても大切だ。
こちらに入院して身に染みて感じる日々。

入院当初、先生に言われてきたのは
とりあえずの目標は2000gを超える32週。
次に赤ちゃんの肺が完成する34週。 
現在は33週と3日。
次の34週は大きなチェックポイントだ。

自発呼吸ができるとできないのとでは
保育器に入る期間も大きく変わる。 
ここでは1週1週に目標づけて
それを励みに過ごしている。

退院日が見通しもつかないくらい先にあると
安静が一番の治療ですと言われても
外傷があるわけでもなく
意識もしっかりしているわけで。。。
持て余す時間の分だけ
申し訳ないやら不甲斐ないやら。

「貴方の使命はお腹の中で
その命を1日でも長く育てあげることだ」
と先生に言われても

ベッドにふんぞり返って
食っちゃ寝食っちゃ寝生活の自分をみて
「私は今こうして生きて命を繋いでいるのよ」
と言える人は凄いと思う。

とにかくまずは明日、そして1週間。

週数が更新されることで
リスクに晒される確率が下がり、
自分より週数先を行く妊婦さんは
希望の糧になる。

徐々に点滴が外れ、内服薬に切り替わり
退院日に向けてごそごそと荷物の整理に励み
無事に退院していく姿を見て
自分もその目標に向けて
この生活にもゴールがあることに
頑張ろうと思える。

私にとって退院はまだ先の話だが

例えば、
退院日当日の朝食は 
摂る摂らないを選択できること、
退院手続きは 外来精算と入院精算は別なので
待ち時間は短い。 
最後は忘れ物チェックを
看護師さんと一緒に隈なく行い退室。

などなど。。。

救急搬送されたご身分で
この病院の入り口もわかっておらず
病室のある階から出たことも
通院やお見舞いに来たこともないくせに
退院日のシュミレーションだけはバッチリだ(笑)

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