■まさかの切迫早産 30w2d
花のワルツが流れる優雅な正午の産院。
いつものように
血圧 体重 お小水のチェックを済ませ
お茶を片手に週刊誌を読んで
後期妊婦健診を待つ。
私の番になり診察台へ。
初めて会う外来の先生。
腹部エコーでお腹の子が元気なのを確認。
次の内診で、時が止まる。。。
経管長 1.8ミリ。
『まずいねーー 院長先生呼んでー』
カーテンの向こうで看護師さんざわざわ。
院長先生の声、
『30週と2日。。。うちじゃ無理だね。
紹介状書くから。○○先生のとこ連絡とって』
再び看護師さんざわざわ。
診察台で お恥ずかしいところを
おっ広げで座ったままお口もポカーンな私は
自分がただならぬ状況に置かれていることだけ理解して呆然。
ようやく看護師さんに
お恥ずかしい状態なのを気づいてもらえたので
服を着て 横になり赤ちゃんの心音モニターチェックを付けて待機。
お腹のベビさんはポコポコと元気。
これはとりあえず緊急事態らしい。
と夫と母へ連絡。
数十分後、搬送先の病院が決まり
あれよあれよと救急隊の人が
ストレッチャーを持って登場し
大学病院まで搬送。
バッベルベルのカノンが流れている待合室には
ミスマッチ過ぎる物々しい雰囲気の中、
救急隊に囲まれ運ばれていく私に
浴びせられた視線がとても痛い。。。
のたうちまわる程にお腹が痛いわけでもなければ
倒れたわけでもない。
意識もしっかりしていて本人は元気なので
いきなりストレッチャーに乗せられた途端に
病人のふりをするのも気がひける。。。
産院からラマーズ法の練習DVDはもらったが
緊急搬送されるときの予行練習はしてきていない。
とりあえず掛けてもらったブランケットで
顔を隠して私と救急隊はその場を去った。
つづく