★入院生活14日目 野方さんの退院 32w1d
2016年の新年度に入る出産日に
並々ならぬ執念を燃やしていた野方さんが
ついに退院した。
退院日には 36週と4日と充分な週数になり
先生にはいつ産まれてもいいと言われていながら
年度を跨ぐタイミングで点滴を抜いた張り返しが
陣痛に繋がるのではないかと
退院ギリギリまで点滴を抜こうとはせずに
辛抱していた野方さん。
その甲斐あって新年度に入り
晴れて一時退院となったようだ。
そこで退院の荷物をまとめるお手伝いにやってきた
野方さんのお母さん。
母娘は赤ちゃんの名前を考えてきたと話しはじめた。
「みんなからしのばれる人になってほしいから
しのぶというのはどう？」そう話すお母さん。
「にんべんに思いと書く偲ぶ。」と再びお母さん。
「偲。。。何？この漢字！！
偲ぶって、誰々さんを偲ぶ会とかでしょ。
お亡くなりになっちゃってるじゃん。
全くもって縁起悪い！！」
とボルテージMAXで即却下。
カーテン越しに思わず私も失笑。。。
そんな感じで賑やかに荷物をまとめ終え、
また来週再来週頃にはこちらの病院に
お産でもどってくるらしい。
野方さんの入院中 直接的に接点はなかったが
この病棟の医師、看護師、
そして強烈な切迫妊婦さんのことなど
だいぶ個人的見解は盛り込まれていると思うが
ゴールがまだ決まっていない私の入院生活中の暇つぶしに一役買ってくれた。
元気な赤ちゃんを産んで
素敵な名前をつけてあげてほしいと願う。
